【宇都宮市の個別学習塾】高校受験の物語（Aちゃん）

高校受験に向けての頑張りは、10年、20年後に振り返った時に、きっと自分を大好きになる大きな素敵な思い出となるでしょう。

こちらの塾で頑張った中学生を紹介したいと思います。


★Aちゃん

《入塾》中学3年生・8月

《入塾時の学力レベル》

・英語はアルファベットが全て書ける

・dog、catなど確実にかける英単語は10個くらい

・中学生で習う数学の修得はゼロ。

・小学生の算数についても分数、小数のかけ算やわり算、約分が分からない。

・三角形や円の面積の公式といったものが頭に入っていない。

《通塾》
・英語・数学受講

・1回の授業時間は2時間

・入塾から県立高校入試までに154時間学習

《結果》栃木県立の高校合格


彼女は自分のことを「オレ」と言うような女の子で、演劇部の部長を務める明るい女の子でした。

入塾時の学力は相当大変な状態でしたが、ハキハキとした受け答えの彼女を私は可愛い子だなと思っていました。

Aちゃんの入塾が決まった時に、私は3月の受験までにAちゃんをどこまで引き上げれるか学習目標をたてました。


・中学数学に必要な小学算数を数日で終わそう。

・数学は計算問題、基本問題は完璧にしよう。

・方程式の応用問題、証明問題まで学習をするのは時間的に厳しいだろう。

・英語についてはAちゃんが本気で頑張ってくれれば県立入試満点も可能だけど、果たしてどこまで頑張ってくれるかな…

・もしAちゃんが英語に対して本気で取り組まないようなら、英語の点数を上げることは難しいので数学のみの受講に変更してもらって、英語の分の時間を数学に回した方がいいだろう。



私は色々なことを考えましたが、結局のところはこれはAちゃんの勉強の取り組み方次第の話となってしまいます。



Aちゃんの偉かったことは、小学生と一緒の勉強時間でのやり取りです。


私:「三角形の面積の公式は分かる？」

Aちゃん:（間髪入れずに）「分かりません。」

私:「じゃあ円の面積の公式は？」

Aちゃん:「分からないので教えてください！」


小学生達は気を遣うことをしません。

（えー中学生がそんなこと知らないのー？）

ありありとそういう態度で露骨にAちゃんを見ます。


部活を引退したAちゃんは小学生ばかりの早い時間帯に制服のまま学校から直で塾に来たりもしていました。

以前に書いた「中学受験ブログ」での私の息子もそうでしたが、やる気に火のついた生徒は「そんなこと気にしてる場合じゃないでしょ！」という態度で目標に向かって突き進みます。

Aちゃんは入塾のお問い合わせの時にお母さんと2人でこちらの塾に来てくれましたが、その時こちらの塾で「やる気スイッチ」がONになる何かがあったのだろうと思います。

私とAちゃんとのやり取りは中学受験の時の私と息子のやりとりに似たものがありました。


「単語の復習は自主的にやってね。こちらでチェックする時間の余裕はないから」

→Aちゃんはちゃんとやってくれました。

「数学の問題で間違ったところは、時間をおいてもう一度解き直しをするといいよ」


→Aちゃんは「前に間違った問題を解き直してきたので丸つけしてください」

そんな風に私が伝えたことをしっかりと受け止めてくれました。

そんなAちゃんでしたので、特に英語においては「やる気」が全開でない在塾生をどんどん抜いていきました。

（続く）


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