【宇都宮市の個別学習塾】高校受験の物語(E君・その2)
2023/03/16
(前回からの続き)
英語の学習についてはなかなか取り組もうとしないE君でしたが、単語チェックをすると正しく書けている時もあれば、apple(りんご)をalppeのように間違って書くこともあったりですので、一体どんな英単語の覚え方をしているのか聞いてみました。
すると、「エイ・ピー・ピー・エル・イー」とアルファベットの並びを覚えていると言いました。
多くの中学生は、アップルなら「アププレ」のようにローマ字に乗せて覚えていると思います。
いまだに私はbaseball(野球)を書く時は、当時ローマ字に乗せて覚えた「バセバルル」を心の中で呟きながら書いています。
E君のその不確実な英単語の覚え方は即行やめるように言いました。
英単語の覚え方の改善はしてくれましたが、高校2年の冬になっても相変わらず英単語・文法共に覚え不十分で復習せずが続きました。
E君はいくら言っても英語の勉強に取り組もうとせず、あっという間に中学2年生の冬になりました。
英語の時間を数学に回すことも一つの選択肢として、お母様とE君の英語の学習について話し合いもしました。
E君は「興味が向くことに対してはとことん、そうでないものに対しては取り組もうとしない」という中学生です。
お話をする中で、お母様はE君が英語に取り組まないことに対して、「怠け」というより「E君の本質」によるものと思っていることが分かりました。
ゆっくりのペースでいいからE君に合わせての英語の学習を、と望むお母さんでしたが、私はE君の性格、本質要素ももちろん関係していますが、怠け要素が多分にあるのではという思いでした。
幼少の頃よりE君をみているお母様に、とても意見できるほど私はE君ののことを分かってるはずはありません。
それでもE君の怠けとしか思えず、これはE君本人に聞いてみようと思いました。
「英単語はE君が頑張って覚えようとしても、どうしてもきちんとは覚えられないものなの?」
「それともきちんと覚えようとしてこなかったから、これまで覚えれなかったの?」
「きちんと覚えようとしてこなかったからだと思う」とE君は言いました。
本人がそういうのなら間違いありません。
お母様の意向は英語の学習を続けるということですし、E君がこれまで英語を勉強してこなかったのは、デリケートなE君の本質に関わることではなく、怠けであることもはっきりしたので遠慮は無用です。
厳しく厳しく、きちんとやらなければ責めもしたし、問いただしもしたし、怒鳴ることもありました。
E君への厳しい対処ですが、中学生によっては「もう塾に行きたくない」となったかもしれません。
E君に限らずですが、こちらの塾は取り組まない、やってこない、聞いていない中学生に対して、やり過ごすとか放っておくということはしないです。
それで塾をやめていく小学生や中学生は確かにいます。
しかしそのような学習態度では学習が進みませんし、何よりも小学生、中学生とその保護者様が塾に求める「塾にかけたお金と時間に見合った成果」が得られないからです。
塾に来ても、塾の時間中に全く勉強しようとしない小学生や中学生がいるのが現実です。
保護者様は塾に行けばきっと成績が上がると思っていらっしゃるかもしれませんが、出席してるだけでしたらいくら塾に通い続けても、まず何も変わることはありません。
塾のあり方として、「塾をやめないよう厳しくせず生徒に気持ちよく通ってもらう」ではなく、本来の通塾の目的のために、こちらの塾はぶれることなく生徒に向き合いたいと思っております。
(続く)
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