【宇都宮市の個別学習塾】高校受験の物語(E君・その4)
2023/03/18
E君の当たり前が当たり前にできないことについては、もう顔を合わせる度に口うるさく言うことしか方法が浮かびませんでした。
E君は間違わなくていい間違いをする度に「あっ!」というのが常なので、塾に来るとまず、今日は「あっ!ゼロね」と釘を刺すのですが、「あっ!」は1回の授業で大体5~6回でした。
それでもうるさいくらいにそれを指摘し続けました。
なかなか改善されないので、なぜそのような間違い方をするのか具体的に改善策について考えました。
なぜboughtと書くべきところをbroughtと書くのか、、、
色々と分かっているのに違うことを書く原因について、私は次のように考えました。
E君は一点集中型であり、頭でこうと思ったらガンガン突き進むタイプです。
E君は頭の入り口で瞬時に判断し、その時に判断したもので悩まずGO!です。
boughtとbroughtはとても綴りが似ています。
E君の脳裏に「買った」に当たる英単語が浮かぶのですが、瞬時に頭に浮かんだ方の単語をパッと採用し、疑いもなく突き進み、それで仕上げて良しとする。
そういうことかなと私は思いました。
その様子はまるで、箱の中に手を入れて引いたものを答えとして採用としているようでもあります。
E君がいつもやってしまうそれが、一体どういったメカニズムで起きていることなのかをE君自身が自覚することで、何か変わるかもしれないと私は思いました。
E君は自分自身が解答する時の様子を思い返すことをしてくれて、「だんだん間違いが減ってきた」とは言ってくれるようになってきました。
しかしそれでも全くなくなったわけではありませんでした。
数学の証明問題でも、頭に浮かんだ事をガンガン書き進めるところがあります。
証明問題は読み手が分かりやすいように説明文を書く必要がありますが、E君は話を進める順番などを気にすることなく思いついたことをどんどん書き連ねるところがあります。
証明問題は私の書いたものと見比べてもらい、どっちの方が読んだ人にとって分かりやすいか、ただの列記ではなくどういう順番で書くべきかを具体的に伝えたりもしました。
E君には何事も具体的に本人が納得できる話をして自分自身の様子を見つめてもらい、自ら改善しようと気をつけてもらうしかありません。
勉強以前の部分の改善、ただ口で「気をつけます」といってるだけではダメなので、本当の改善のためには、、、県立入試の2ヶ月前頃からその部分にも気を注ぎました。
県立入試の3日前がE君の最後の授業でした。
「取れる点数なのに落とす、時間が足りなかった、これらは最低なテストの受け方だよ。取れる点数は1点も落としなさんなよ!」
伝えたいことはそれだけ。
結果、E君の中学校からは宇都宮高校の受験者はE君1人だけ、そして合格。
小学生の時に入塾して4年とちょっと。
厳しいこともたくさん言われ続けたのに、うちの塾をずっと続けて頑張ってくれてありがとう。
目指した高校の合格おめでとう!
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